本文へジャンプ地震による地盤災害を減災する
地震による地盤災害は、次の3つがあります。いずれもライフライン(ガス・水道・下水道など)の破断も伴います。特に(3)の側方流動は阪神の地震以降注目されるようになった新しい問題です。
 (1)軟弱地盤の液状化→不同沈下→家が傾く
 (2)盛土地盤の不同沈下→家が傾く
 (3)盛土地盤の側方流動→耐震家屋であっても家が壊れる

宅地に地盤災害危険箇所は表面から見ただけではわかりません。専門家にご相談を。
 地震による地盤災害の実例写真
中越地震で発生した宅地災害例

(1)軟弱地盤の液状化

沖積平野の砂地盤で地震時に液状化が発生することは、1964年6月に発生した新潟地震で顕著にあらわれ、よく知られるようになりました。基礎直下数mが液状化しなければ被害が少ないこともわかっていますので、液状化防止工法である程度減災が可能です。

−参考資料−
住宅地の過剰間隙水圧消散工法(ハウスPDR工法)の広報用資料
過剰間隙水圧が消散されると液状化防止になる簡易実験

(2)盛土地盤の不同沈下

盛土地盤が地震時に沈下することは古くから知られていました。特に切土と盛土の境界部では、敷地内で沈下量が異なる不同沈下を発生することがしばしばあります。境界部付近では、盛土の厚さ変化が激しいため、強振動による盛土の締め固めで起きる沈下量に差が出てしまうためです。被災後の復旧には、ジャッキアップ工法やアンダーピーニング工法などありますが、高価です。事前対策としては、なかなか避けようがない地盤の不同沈下の影響を受けないような手だてを建築時に行うことが必要となります。具体的には、杭基礎形式にするなどの方法になります。

−参考資料−
兵庫県南部地震で実証された造成地盤の危険性

(3)盛土地盤の側方流動(谷埋め盛土の地滑り)

谷を埋めて造成された宅地は、締まりが緩く地下水が多い場合、地震時に斜面下方に滑り落ちるか、または地盤が大きく変形します。この場合、家屋が耐震補強されていても全壊する場合が多々あります。この種の谷埋め盛土は、角地など立地条件としては良い場所に多く存在しますので注意してください。
 
平成18年度より宅地の耐震化事業が始まる予定です。

−参考資料−
国土交通省「総合的な宅地防災対策に関する検討会報告(案)」
豪雨と地震に対して効果を発揮した斜面安定化対策の2つの事例
宅地地盤の地震時盛土滑りのメカニズムと対策方法

地盤リスク研究所トップに戻る