本文へジャンプ恒久集水ボーリング保孔管(サビレス100)
長期的・安定的な地下水排除工

長期的な地下水排除には高強度・長寿命が必須
地下水排除工に用いられる保孔管は、昭和30年代には黒皮(メッキしていない)鋼管、昭和50年代には塩ビ管という歴史をたどってきました。前者は高強度だが良くさびるため寿命が短く、後者は錆びないかわりに強度が低くて、特に継手部で破断しやすいという弱点を持っていました。緩い地盤の内部では小さい動きが起きるので保孔管の強度は案外重要だったのです。そこで、錆びなくて高強度な保孔管が登場しました。恒久集水ボーリング保孔管がそれです。高耐食性メッキと、引っ張り強度10トン以上あるプレスネジ継手がそれらを解決したのです。
<<ライフサイクルコストの削減>>

非変動土塊でも地中の中では微細な動きがある
集水ボーリングは、経年的に目詰まりするため洗浄により機能を回復する必要があります。実際に洗浄工事を行うと多くの保孔管が当初あった長さより短くなっていることがあります。特に塩ビ管を保孔管で使っている場合、想定されるすべり面付近で挿入できなくなります。地表に大きな変状がなくても、地中では地盤の緩みを調整するような微細な動きが存在し、その影響で継手部が破断していると想定されます。破断した先の保孔管は、地中から地下水を集めてきてスベリ土塊の中に供給することになるため問題です。破断しない強度の接続が必要です。恒久集水ボーリング保孔管は、それが実現できる継手を持っています。

長寿命のワケ
恒久集水ボーリング保孔管(サビレス100)は、亜鉛-アルミニウム-マグネシウムのメッキ層をもつ高耐食性メッキを用いています。このメッキの特徴は、非常に硬くて傷つきにくく、メッキの性能が80〜100年の長期間にわたり発揮されることにあります。これはいわゆる「ドブ付け溶融亜鉛メッキ」にはない特徴です。問題は、プレメッキ鋼板からの加工となるため、通常の鋼管のようなネジ切りをするとメッキがはがれてしまうことにありました。これをプレスネジ加工で解決しました。
高耐食性メッキ、プレスネジ継手付き恒久集水ボーリング保孔管
 

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